私という王国

私は私という王国の主。

一国一城の女王様。

豪華で煌びやかなお城の前に、堅牢な門を構えているの。

誰を入れるか、入れないか。

決めるのは私の自由。

でもみんなの話は城内で聞くわ。

ただ入れるか入れないかは私の自由ってだけよ。

 

みんながみんな、自分という王国の王様で女王様でしょう?

貴方は貴方のお城をどうゆう風に見せたいの?

その行動は、発言は、聞いているだけでも貴方のお城がげんなりする見た目ってことがわかるの。

内装も鼻持ちならないものなんでしょうね。

 

もうやめましょうよ。

人をねたんで、足を引っ張るような真似をするのは。

不幸の素を嗅ぎまわって、厄介ごとを起こそうと躍起になるのは。

他の人の城内を探ろうと、いやらしい目つきでうろつく真似は。

どんなに扉を叩いたって、私は貴方の求めには応じないわ。

 

私は貴方の言い分に耳は貸してあげる。

でも決して城内には入れないの。

貴方は自分のお城に戻って、一度くまなく城内を見て回るといいわ。

 

私も自分のお城を、見て回ることにするからね。